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といっても、政治家の話ぢゃありやせん。(^^;ゞ

先日の探鳥会の時に、腐生植物の生態について、昔ながらの学説をいまだ信じていらっしゃる方がおられたのにちょいとばかりショックを受けてしまいました。
おいらの書き方もちょいと誤解を招きやすかったかいな~と思ったので、大サービスで特にこれを書いてる次第でありんす。

腐生植物といえば、以前は「葉緑素を持たずに地面から直接栄養分を摂取することができる植物」と思われてきましたが、ここ数年の研究によれば、実は土中の菌類と非常に密接な関係にあることが分かってきたのです。

要するに最近の研究では、腐生植物とは「菌と共生して栄養分を分けてもらう植物」であるとされているのです。

不思議ですねー。面白いですねー。(^^ゞ

詳しくはWikipediaの「腐生植物」の項を参照してください。


<ギンリョウソウ>
信州ではもっともポピュラーな腐生植物ですね。今頃の季節に山歩きをすると、いやでも見ることができると思います。この近縁に、秋に出てくる「アキノギンリョウソウ」というのがありますが、そちらの方がやや希少ですね。

<シャクジョウソウ>
ギンリョウソウに似ていますが、こちらはゴーヂャスな金色してて、1本の茎からいくつもの花を咲かせるところが違いですね。
ギンリョウソウよりもやや標高の高い所にあるようです。

<ショウキラン>
上の2種はイチヤクソウ科(クロンキスト体系ではシャクジョウソウ科)ですが、こちらはラン科になります。
しかし、見れば見るほど不思議な花です。

<オニノヤガラ>
この個体は140cmほどにまで成長してました。おそらく、国産のランの中でもかなり大型の部類に入ると思いますが、なにせ葉っぱもなく1本きりがひょろりと伸びてますんで、ちょいと珍妙な風景になってしまいました。
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てっきり
政治家の話だと思いました。^^;

ウィキペディア読んできました。勉強になりました。自然の緻密さというか巧妙さというか、うまくできているものですね。共生っていろんな例を知るたびに一体どうやって彼らは出会ったのだろうと思ってしまいます。

菌従属栄養植物って名称がより正確だということですが、もっとこなれた名前はないものかしらん。
潜在的な~という項も面白かったです。それにしてもこんな植物まで鉢植えにしようとする輩がいるとは…。

Shu URL 2007/07/14(Sat)06:26:33 編集
Re:てっきり
最近ではWikipediaで調べて、それでも分からなければ図書館へ行く、というパターンになってますが、ほとんどはWikiおよびネットで用足りちゃいますね。大変重宝しております。

自然のものって、不要なものとか意味のないものなんてないんですね。ここに挙げた4種の腐生植物も、別に意味なく葉緑素がないわけじゃなくて、他者との共生によって不要になったものを脱ぎ捨てていっただけなんですよね。「ををを、進化してるぢゃん」とか、妙に感動してしまいました。

従属栄養植物ってのはまだちょっと生硬すぎますよね。とりあえず、おいらは「腐生植物」でいこうかと思ってます。
【2007/07/14 16:18】
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